涼しい季節になり
シワを気にされてボトックス治療を希望される方が増えてきました。
本日は、ボトックス治療で使用する製剤について書かせていただきます。
ボトックスという呼び方は商品名からきており
正式にはボツリヌス毒素になります。
当院で扱っているボツリヌス毒素製剤について、ご紹介させていただきます。
まずは、ボトックス治療の名称となっている
“ボトックスビスタ”について。
こちらは、アメリカのアラガン社の製品であり
アメリカのFDA(食品医療薬品局)で認可されています。
日本では、元々は眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸などの治療として
アラガン社のボトックス®が承認されており、
美容領域においては
2009年に65歳未満の成人における眉間の表情皺に対する治療として
ボトックスビスタ®が承認されています。
80か国以上で使われており、
効果や安全性が確立されているという点で、安心して使用していただけます。
次に、“ニューロノックス”です。
韓国のメディエックス社の製品です。
アラガン社ボトックスのジェネリック商品に該当します。
韓国のKFDA(韓国食品医薬品安全庁)、その他27カ国での販売承認を得ています。
日本では未承認品として、10年以上の使用実績があります。
ジェネリック製品のため、料金がお手頃というメリットがあります。
最後に、“コアトックス”について。
こちらも韓国メディエックス社の製品となります。
次世代ボツリヌス毒素製剤と言われております。
ボトックス治療を続けていますと、
耐性がつき効果が出なくなってしまうことがあります。
こちらの製品は、複合タンパク質を含まないため
抗体が産生されにくいという点が最大の利点です。
新しい製剤ではありますが、他のボツリヌス製剤と同等の効果があり、
アレルギーや副作用が軽減されているという特徴もあります。
この3種類の製剤の中からどのように選択すれば良いか。
ボトックス治療の初心者、何より安心安全に考慮した製剤を使用したい方、
そしてお顔など細かい部分の治療をされる方には、
ボトックスビスタがお勧めです。
エラ、肩、多汗症など多めに製剤が必要となる場合に、
コストカットしたい方には、
ニューロノックスが他の製品よりも低価格ということもありますので、
こちらをお勧めしております。
また、治療を頻繁に繰り返していたり、今後もしっかりと治療を継続したい、
また1回の使用量が多めの方には、
耐性のつきにくいコアトックスへの切り替えをお勧めしております。
一つの治療でも、
治療部位や頻度、予算などによって製剤を選択していただけます。
次回は、お勧めのボトックス治療について書かせていただきたいと思います。
御茶ノ水の美容皮膚科・まぶたの治療ならお茶の水美容形成クリニック
日付: 2021年9月25日 カテゴリ:シミ外来, しわ外来, たるみ外来, 美容コラム